TALK

書いた人と
編んだ人が
おしゃべり。

  1. HOME
  2. おしゃべり
  3. ナナイロペリカンさんと『たまご絵日記』について話そう

ナナイロペリカンさんと『たまご絵日記』について話そう

お互いの強みをうまく融合

さぼさんが「文字を減らしましょう」って言って、シンプルに見やすくしてくれたんですよね。それが今思うとすごくありがたかったです。

あのとき売れていたコミックエッセイが、シンプルで文字が少ないものが多かったんですよね。そういえばずーっと「文字を減らしましょう」って赤を入れ続けていたような(笑)。わたし、細かいときすごく細かいという自覚があるので、嫌な思いさせちゃってるかなぁって悩むときもありました。

確かに意見が食い違うときもありましたけど、理由をきちんと説明してくれたし、こちらのこだわりも汲み取ってくれたのでストレスはなかったですよ。お互い意思疎通が取れていて、信頼関係のもとで安心して描けました。編集者さんのなかには歩調が合わない方もいて、ストレスで参ってしまうこともあるんですよ。

そうなんですか!

さぼさんはおもしろいところは「ここがおもしろい!」ってちゃんと伝えてくれるし、「これでいきましょう」となったら途中でひっくり返ることもなかったし。そのあたりの舵取りが上手だったなと思います。

ありがとうございます。わたしは、ナナイロさんがもともとグラフィックデザイナーさんというのもあって、データ関連のやりとりがスムーズだったのも大きかったと思っています。あと、ナナイロさんがいいアイデアをたくさんくださって。ページのノンブル(ページ番号)横にあるパラパラ漫画とか、本の帯を外すと見えるオムツの青いおしっこラインとか。わたしは絶対思いつかない!

 

わたしはそうやっていろいろ思いついて際限なく遊びたくなっちゃうんですけど、うまくコントロールしてくれましたよね。わたしの夢物語にも付き合うけど、ある程度のところで「はい、ここまで」ってさくっと現実に引き戻してくれる。

ははは! そうでしたっけ。無意識です。

それがむしろ良かったんですよね。著者としては、間違った道を進んでいたら編集者さんに直してほしいんです。実際うまく描けてるかなー、どうかなーって思いながら描いているときもあるんですよ。そういうのにやっぱり赤が入りましたね。行きすぎたギャグとか(笑)

(笑)

編集者さんって「イマイチだな」と思ってもOK出すこともできちゃいますよね。でも、そこでちゃんと立ち止まって、コミュニケーションをきちんと取って、お互い納得して進めていけたのがよかったです。

五味さん(デザイナーさん)にお願いできたのもよかったですよね。あえて言わなくてもこちらの要望に応えたものを仕上げてくれて。そのさじ加減がバッチリだったんですよね。

本当に!きれいに仕上げてくれるデザイナーさんにお願いしてくれたのもよかったです。

五味さんが、セリフにはこのフォント、モノローグにはこのフォント、大きさのバリエーションはこれとこれってバシッと指定してくださったんですよね。フォントも大きさも、あまりバラつかせないほうがいいっていうことでした。

そのおかげでページがうるさくならなかったし、スペースの空きもちょうどよかったなと思います。そういう細かいことが実はすごく大切なんですよね。今になってよくわかります。

子育てしながらの書籍制作

そういえば当時、さぼさんに「ほかにどれくらい仕事抱えているんですか?」って聞いたら「6冊」って言っていて、すごくびっくりしたのを覚えています。わたしみたいに悩んだり、たくさんメールしてくる著者がいるのに、他に企画が6つもあるって信じられない! スーパーマンだ! って思いました。体力、精神力があるなぁって。

えええ〜? そう見えていたんですね。意外です!

忙しいのに、メールもしっかり返してくれましたよね。

そうでしたっけね。

わたしがもっとおしゃべりしたくても「あ、もうお迎えの時間なんで!」ってさくっと切り上げてくれたのも、時間が無駄にならなくてよかったです。

多分深い意味はなくて、本当にお迎えの時間だったんだと思いますよ。

そうかもしれませんけどね。段取り良く、締め切りに間に合うようにお尻を叩いてくれる安心感がありました。

そうなんですね〜。いやぁ、ありがたいお言葉をたくさんいただいちゃいました。自分のことってよくわからないので、こんな風にお話をうかがえるのはすごく貴重な機会でありがたかったです。最後に、読んでくださった方に何かひと言ありましたらお願いします。

ブログ更新がんばっていますので、気が向いたら遊びにきていただけるとうれしいです!

おまけ

2人で大騒ぎした事件↓

 

『たまご絵日記』をまだ読んだことがない! 興味がある! という方は、ぜひ読んでみてくださいね。出産するお友だちへのプレゼントとしてもおすすめです!

メールマガジンを登録する

編集、本づくりにまつわる小話、最近考えていることなどを、週に1回お届けします。

【注意事項】
入力いただいた個人情報は、メールマガジンの配信のみに使用させていただきます