はじめまして。オンライン編集者です
オンライン編集者とは?
「オンライン編集者」というのは、わたしが勝手に作った肩書きです。
個人の「書いて発信する」活動を裏でサポートするお仕事。これからの時代に必要な職業になるのでは? と勝手ながら思っています。
わたしは出版社の編集者として、長年雑誌や書籍を作ってきました。その経験を生かし、これからは「個人の発信を裏で支える編集者」として活動していきたいと思っています。
1億総発信の時代が来た
ここ10年ほどで、スマホやSNSプラットフォームの普及にともない、個人が「書いて発信する」のが当たり前になりました。
紙媒体がメインの時代は、文章を世に送り出すことができるのは「選ばれし者」だけ。しかも、書いてから読者に届くまでにタイムラグがありました。
しかし今では、誰もがスマホひとつで瞬時に、しかも全世界に向けて文章を届けることができます。最近は、ブログやnoteなどの記事だけでなくKindle本、つまり書籍の出版までできるようになりました。
10年前のことを考えると、信じられないくらいの進歩ですよね。
これだけ「書いて発信する」ことが普通になった今、「書くスキル」は全体的にものすごく上がっていると感じます。
思わず引き込まれてしまうような文章を書ける人。役に立つ情報をわかりやすく段階的に提示することができる人。才能あふれる人たちが、ネット上にはたくさんいます。
書くときに必要な「編集者の視点」をサポート
文章を書くときには「編集者の視点」が必要です。
すでにブログやnoteで文章を書いている方は感覚的に理解できるのではないでしょうか。
書き上げた文章を、冷静かつ客観的に見て、ひとりよがりになっていないか、わかりにくいところはないかをチェック。
そして、足りない情報を補足したり、文章の順番を入れ替えたり、リズムを調節するために文末の表現に変化をつけたり。誤字脱字のチェックも必要です。
文章を書く著者でありながら、第三者である編集者の視点を持つ。つまり、主観と客観を行き来させる必要があるということです。
これが、実はとっても難しい。
わたし自身も、今自分で書いている文章を客観的に見られているかと聞かれたら、自信を持ってうなずくことができません。だからこそ、
客観的な視点からアドバイスをくれる人がいたら?
自分では気がつかないような文章の矛盾を指摘してくれる人がいたら?
誤字脱字をチェックしてくれる人がいたら?
個人の発信は、より伝わりやすく、質の高いものになるのではないか。
ビジネス目的で発信している場合は、安定的な集客や収入にもつながるのではないか。
そんな風に思っています。
継続的な発信をサポート
発信することで、考えに共感してくれる人に出会いたい。
副業として、新たな仕事を作り出していきたい。
ビジネスを次のステージへとステップアップさせたい。
「書いて発信する」目的は、人によってさまざまです。
ただし、ひとつ共通していることがあります。それは、「継続的に書く必要がある」ということ。
「タイムライン」はどうしても流れていってしまうもの。ネット上の文章の寿命はとても短いのです。
そのため、時間をあまりあけずに、タイムラインに自分の文章を流していく必要があります。何度も何度も人の目に触れる機会を作らなければならない。
とはいえ、人間はどうしても易きに流れてしまうもの。必要に迫られていなければいないほど、どうしても怠けてしまいます。そんなとき、
「そろそろ次の記事を書くタイミングですよ」とスケジュール管理してくれる人がいたら?
継続して発信する手助けになるのではないでしょうか。
個人が編集者を選ぶ時代が来る
出版社で著者として本を出す場合、必ず編集者がつきます。
どんな企画にするか、どんな構成にするか、どんなデザイナーに頼むか、いつ発売するかなどなど、ありとあらゆることを著者と一緒に検討し、伴走します。
自分のことって、一番わからないものですよね。自分の文章は、いわば自分の分身。どこがよくて、どこがイマイチなのか。どうすれば改善できるのか。案外わからないものです。
それを指摘し、自覚させてくれる編集者は、著者にとってなくてならない存在です。広い海原を航海するときのコンパスのような存在です。
でも、人間同士なので、どうしても相性があります。
自分としては編集者にこういうところを重点的に見てもらいたい、こういうサポートをしてもらいたいと思っても、どうにも噛み合わない、なんてことも起こります。
また、編集者によって得意な分野、不得意な分野がはっきりしている場合もあります。
でも、今までは著者が編集者を自由に選ぶことができなかった。
これからは、著者が自分に合わせて、テーマに合わせて編集者を選ぶ。そんな時代が来るのかもしれないな、と思っています。
こんなことを書いていきます
正直なところ、わたしは発信が得意ではありません。自分のことを発信することに、実はまったく興味がない。意欲もない。
だからこそ、いわば陰の存在である「編集者」の仕事が向いているともいえます。
ただ、「オンライン編集者」という今までにない仕事を作っていくなら、わたし自身が発信しなきゃならない。その矛盾に、ついに立ち向かわなければならないタイミングが来たな、という感じです。
次回以降は、なぜオンライン編集者を目指したのか、文章を編集するときに注意していること、商業出版したい人へのアドバイスなどを書いていけたらと思っています。